二重整形をしたのに「まぶたが腫れぼったく見える」「二重幅が広すぎてポテっと下まぶたになった」と感じていませんか?このような症状はいわゆる「ハム目」と呼ばれ、生まれつきの方もいますが二重整形後の悩みとして挙げられます。ハム目になる原因はさまざまです。二重整形後の場合、医師の技術不足やデザインミスが原因のこともあれば、「ハム目」と思っていたが診察してみるとそもそもハム目ではない場合も多く見受けられます。「ハム目はセルフケアで軽減できる?」「根本的に治療する方法はあるの?」とお悩みの方へ向けて、この記事ではハム目修正について自宅でできるセルフケア方法から、根本的に治療する美容整形の症例から料金相場まで徹底解説していきます。
ハム目とは?その原因とセルフチェック方法

ハム目修正についてお伝えする前に、そもそもハム目とはどんな状態のことを指すのか、原因とセルフチェック方法も含めて以下で詳しく解説していきます。
ハム目ってどんな状態?
ハム目は二重整形後に二重ラインの下からまつ毛の生え際がぷっくりした状態になって腫れぼったく見える目元のことを指します。ボンレスハムを糸で縛った状態のぷっくりと膨らんだ部分に例えて「ハム目」と呼ばれるようになったと言われています。別名ソーセージ目などと呼ばれることもあり、腫れぼったく眠そうな印象や、不自然な目元といった印象を持たれがちです。しかし、ハム目だと思っていても実際に診察をした結果、ハム目ではなかったというケースもよく見受けられます。特に術後のダウンタイム中の腫れは自然な症状で、通常であれば時間の経過とともに腫れは治ります。腫れが治っても目元の腫れぼったさが引かなければハム目の可能性も考えられるでしょう。「ハム目かな?」と思ったらまずはクリニックを受診し、診察を受けた上で修正の適応があるのかを医師が判断する必要があります。
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なぜハム目になってしまうのか?主な原因を解説
二重整形後の失敗例として取り上げられるハム目ですが、ハム目になってしまう原因としては以下のようなもの考えられます。
施術方法によるハム目の原因(全切開法、埋没法など)
全切開法での二重手術を行う場合、骨格やまぶたの状態に合わない形で二重の幅を広くデザインしてしまった場合、ハム目になることがあると言われています。一般的には二重手術の際に作るラインの幅が狭い方がハム目になるリスクは少ないといえるでしょう。また、切開する際に皮膚の組織を過剰に切除してしまうと皮膚が引っ張られることで二重のラインが食い込みハム目のように見えることがあります。埋没法の場合、糸を強く結び過ぎることで二重ラインの下の皮膚が不自然に盛り上がりハム目になってしまうことがあります。
医師の技術不足やデザインミス
上記で説明した二重の幅が広すぎる、骨格や瞼の形に合っていない、埋没法の糸を強く結びすぎるといったことが原因で起こるハム目は医師の技術不足やデザインミスによって起こるものです。人それぞれまぶたの幅や皮膚の厚さなどが違うため、個別性に合ったデザインができる熟練した医師がいるクリニックを選ぶことでハム目のリスクを下げることができます。二重整形を行う前は通常鏡を見ながら医師とシミュレーションをした上でデザインを決定します。熟練した医師であればシミュレーションの時点である程度ハム目になりそうか見極めて、骨格に合った適切な二重幅を提案してくれるでしょう。
術後のダウンタイム中のむくみ
切開法も埋没法も術直後はダウンタイムとしてまぶたの腫れやむくみが出るものなので、術後一時的にハム目に見えることがあります。ハム目になっているかどうかの判断の目安としては、埋没法の場合は術後約1週間、切開法であれば2〜3週間で腫れが引いてくるので、術後1か月以上経ってもまぶたが不自然に盛り上がっているようならハム目を疑いましょう。また、ダウンタイム中に飲酒や塩分を過剰摂取するとよりむくみやすくなるため注意が必要です。
ハム目かどうかの見分け方
そもそも「ハム目」という言葉は正式な医療用語ではなく世間一般で広がった造語であるため、中には自分が「ハム目」だと勘違いしているケースも見受けられます。ハム目かどうかを見分ける方法としては、
・二重のラインから下が不自然に膨らんでいるように見える
・まつ毛の生え際が皮膚で覆われて隠れてしまっている
・二重整形をして1か月以上経っても不自然さやまぶたの腫れぼったさが軽減しない
このような状態の場合、ハム目である可能性が高いといえます。よくハム目と勘違いされやすい症例としては、二重整形後の腫れです。術後は誰でもダウンタイムでハム目のような状態になることが考えられるため、二重整形をしてからダウンタイムが落ち着くまでは「ハム目」と判断せずに幹部の安静を保って経過を見守るようにしましょう。また、アイプチやアイテープで二重にする習慣がある方が二重整形を行うと二重のラインの食い込みが強く感じて「ハム目」だと感じることもあるようです。徐々に馴染んでくることがほとんどなのでしばらくは経過を見るようにしましょう。
自力でできるハム目ケア方法

ハム目はセルフケアで改善できるケースもあります。しかし、セルフケアは方法を間違えると逆効果になったり、皮膚に負担をかけてしまってトラブルを誘発したりするリスクもあるため慎重に行う必要があります。ハム目のセルフケアでNGなケアや、ハム目を軽減できる可能性のあるセルフケアの方法についてお伝えしていきます。
マッサージは逆効果?ハム目にNGなケア
ハム目はまぶたをマッサージをすることで腫れぼったさを解消できと考える方もいるかもしれませんが、セルフマッサージは逆効果になる可能性もあり注意が必要です。特にNGなケアは手や指を使って擦ったり強く刺激するようなマッサージです。まぶたの皮膚はとても薄いため、頻繁にマッサージをしたり強く刺激することで皮膚が伸びてしまいたるみが進む、眼輪筋といった目の周囲の筋肉や組織に負担がかかりダメージを与えてしまうといったリスクがあります。また、長時間圧迫することで逆に血流を悪くしてしまう可能性もあるため押したりこすったりするセルフケアは控えるようにしましょう。
むくみケアで改善を目指す方法
むくみが改善することで腫れぼったさが軽減され、すっきりとした印象に近づけることができます。セルフケアは1回で劇的に変わるものではないですが、毎日の習慣にすることで徐々に変化を感じられます。
温める・冷やすを交互に行う
濡らしたタオルを電子レンジで温めるか、熱いお湯で濡らしたタオルを絞ってホットタオルを作り、目元にそっと乗せます。次に冷やしたタオルや保冷剤を薄いガーゼや清潔なタオルに包んでまぶたに1〜2分乗せます。温めることで血行が良くなり、冷やすことで引き締め効果が得られます。朝など時間のないときは温水と冷水で交互に洗顔をするのも効果的です。
塩分やアルコールの摂取を控える
塩分の過剰摂取やアルコールはむくみにつながります。塩分を取りすぎると体は血液中の塩分濃度を下げようとして体内の水分をため込んでしまい、結果むくみにつながることがあります。外食は塩分過多になりがちですし、お惣菜は生成された塩が多いため、できるだけ自炊をするように心がけましょう。使用する塩はカリウムやマグネシウムなど天然のミネラルを含んだものを使用することでむくみづらくなります。アルコールは血管を拡張する作用があるため一時的に血行がよくなり、利尿作用もあるため知らず知らずの間に脱水状態になりがちです。そのため喉が渇いてしまい、過剰に摂取した水分を体内に溜め込んでしまって翌朝のむくみにつながりやすくなるので注意が必要です。1回の飲酒量はほどほどに、休肝日を設けることでむくみづらくなります。
正しい睡眠姿勢でむくみを予防する
むくみを予防するためには仰向けで寝るのが一番血流を妨げにくく、手足への圧迫が少ないためおすすめです。うつ伏せや横向きの姿勢で寝るのは体重が特定の部位に集中しやすく血流を阻害しやすくなるため、むくみ予防の観点ではあまりおすすめしません。足はクッションや枕で少し高くしておくと下半身に溜まった余計な水分や老廃物が心臓に戻りやすくなり、血流やリンパの流れが改善されてむくみづらくなります。また、寝不足はホルモンバランスの乱れや代謝の低下を引き起こすことがあるため6〜8時間程度の睡眠時間を心がけることでむくみ予防につながります。
根本から治したい方へ。美容整形でのハム目修正術
二重整形後、半年経ってもハム目が気になる、セルフケアを行なっても症状が改善しないという場合、根本的に治したいとお考えの方は美容整形での修正を行います。以下で、ハム目の適切な修正時期や修正手術の方法、失敗しない美容外科、医師選びのポイントなどについて説明していきます。
ハム目修正はいつからできる?適切な修正時期
ハム目は切開術や埋没法の整形術後に気になる場合が多いですが、ダウンタイムが過ぎれば気にならなくなるケースもあります。そのため、少なくとも術後1か月は経過をみましょう。修正時期は、術式やまぶたの状態によって前後しますが埋没法なら術後1か月くらいから、切開法では術後6か月くらいからが目安になります。これは、術後の傷口が治癒していること、腫れが十分に引いていることが修正手術の条件となるからです。
修正手術の種類と方法
二重整形後のハム目の修正手術をする場合以下の方法があり、お悩みや症状にあった方法を選択する必要があります。
再切開による修正術
再切開術は、切開術後にハム目になってしまった症例で、二重のラインの食い込みが深い場合などに選択される術式です。まぶたを再度切開して二重幅の広さを修正、自然な二重を再構築します。まぶたのたるみが強い場合は余分な皮膚を除去し、脂肪が多い場合は適量取り除くこともあります。その後、極細の糸で縫合します。抜糸は一般的に5〜7日後に行います。ダウンタイムは1回目の手術よりも長くなる傾向にあり、自然な仕上がりになるまでは3〜6か月かかることもあります。
埋没法の抜糸
埋没法による二重整形によりハム目になってしまった場合の修正は、まず以前の埋没糸を抜糸します。その後、二重のラインを調整して再埋没を行います。脂肪や皮膚の厚みが原因でハム目になっている場合は抜糸後に全切開または部分切開術に切り替える提案をすることもあります。ダウンタイムは初回よりは少し腫れが出やすくなりますが、1週間ほどで落ち着いてきます。二重のラインが安定して自然な仕上がりになるまでは1〜3か月前後が目安です。
睫毛上皮膚の切除

埋没術や切開術後にハム目になってしまった場合で、まぶたのたるみやまつ毛の生え際が隠れている方におすすめです。睫毛上皮膚切除は二重幅を変えずにたるみを除去する術式です。ダウンタイムが軽く、まつ毛の生え際の皮膚や眼輪筋を切除して縫合するため傷跡が目立ちにくいのが特長です。抜糸は一般的に5〜7日目に行います。傷跡は数週間で目立たなくなります。腫れが引いて自然な仕上がりになるまでは1〜2週間前後が目安です。
失敗しない美容外科・医師選びのポイント
「二重手術に失敗したかもしれない」「術後のハム目を修正したい」とお悩みの場合、まずは手術を受けたクリニックに相談するのも一つの方法です。場合によっては保証が効くケースもあるかもしれません。一方で、二重術後の修正術は医師のデザイン力と技術が必要であるため、修正の実績が豊富なクリニックに相談することで理想のイメージに近づけられるかもしれません。クリニックや医師選びの押さえておきたいポイントは以下の通りです。
修正手術の実績が豊富か
一般的に初回の二重整形術よりも2回目の修正術の方が難易度が高いと言われています。ハム目にならずに自然な仕上がりにするにはその人の目元の形や皮膚の厚みによってデザインを決定することが大切なので、医師の技術だけでなくデザイン力も必要になってきます。そのため修正手術を専門と謳っているクリニックや実績の多いクリニック、症例写真の多いクリニック、口コミをチェックするなど事前によくリサーチをしておくことで失敗のリスクを下げることができます。
担当医のカウンセリングは丁寧か
二重手術はしっかりカウンセリングを受けておかなければ「失敗した」と後悔することもあります。例えば、二重の幅を広くデザインして外国人のような顔立ちにしたいと希望された場合でも、まぶたの状態や目の形に合っていなければ不自然な仕上がりになります。二重幅が広いほど一般的にはハム目になりやすいとも言われています。そのため理想の二重幅にする場合、リスクが伴うが希望の幅にするのか、自然な仕上がりで似合うデザインにするのかなど、仕上がりイメージを医師と共有することが大切です。カウンセリングで希望のデザインをしっかりと聞き取った上でリスクも伝えてくれる、自然な仕上がりで似合う二重の幅も提案してくれる、術前に鏡を持って二重幅のシミュレーションをしてくれるといったクリニックを選ぶことで術後に後悔するリスクを下げることができます。

術後の保証やアフターケアは充実しているか
万が一術後トラブルが起こった時の保証や術後のアフターケアの方法を丁寧に教えてくれるなど、術後までしっかりと診てくれるクリニックであれば安心して施術を受けられます。術後にトラブルが起きた時の診察は迅速に対応してもらえるのか、必要に応じて薬を処方してもらえるのか、再修正は可能なのかなど術後の保証内容やアフターケアについてはクリニックによりさまざまなので、手術を受ける前に確認しておくようにしましょう。
ハム目修正の症例と料金相場
実際のハム目修正の症例と料金相場をご紹介します。

【施術参考料金】¥330,000〜
料金の目安と追加費用について
ハム目修正は、手術の方法(睫毛上切開・全切開・埋没法)や脂肪の除去や皮膚切除を行うかどうかでも料金が変わってきます。他院修正の場合追加料金がかかるケースもあるため事前に確認しておくといいでしょう。おおおよその相場としては簡単な手術で200,000円台前後、睫毛上切開で300,000円前後〜400,000円台、全切開や難易度の高い術式になると500,000円〜800,000円ほどになることもあります。モニターを募集しているクリニックもあるため、費用を抑えたい場合は事前に確認してみましょう。いずれにしてもカウンセリング時に見積もりを出してもらって料金を確認し、納得した上で施術を受けることが大切です。
ハム目修正に関するよくある質問への回答
ハム目修正でさらに悪化することはない?
ハム目修正は症状の改善が期待できる手術である一方で、さらに悪化するリスクは0ではありません。せっかく修正しても不自然な仕上がりになった、ハム目が完全には改善しなかった、皮膚の切除や脂肪を除去しすぎて目元が窪んで見えるといったリスクも起こり得ます。そのため修正術に熟練した信頼できる医師によく相談した上で治療を受けていただくことをおすすめします。
他院で受けた手術でも修正できる?
LLIVIN CLINICでは他院で受けた埋没手術や切開手術の修正も可能です。形成外科と美容皮膚科のW専門医が、自然で上品な仕上がりとダウンタイムの軽減を両立します。他院修正の追加料金はいただいておりません。
ハム目修正のダウンタイムはどのくらい?
ハム目修正のダウンタイムは術式により異なりますが、埋没糸を抜去して再挿入する場合自然な仕上がりになるまでに1〜3か月前後です。睫毛上皮膚切除は比較的ダウンタイムが短く1〜2週間ほどで自然な仕上がりになります。再切開は初回よりもダウンタイムが長引きやすく、腫れが引いて自然な印象になるまでは3〜6か月かかることもあります。
ハム目の悩みを解消して理想の二重を手に入れよう
ハム目は二重手術後のまぶたの腫れぼったさや不自然な状態で「せっかく整形したのに目が腫れぼったい」といったお悩みの原因となります。自宅でのむくみケアで軽減することもありますが、多くの場合はセルフケアだけでは改善が難しく、二重修正手術による治療が根本的な解決につながります。修正術はまぶたの状態に合わせて、切開術や埋没法修正、睫毛上皮膚切開などの方法が選択肢となります。修正手術は初回よりも難易度が高いため、経験豊富で修正症例の多い医師に相談することが仕上がりを左右するポイントです。ハム目に悩んでいる方は、まずは原因を正しく把握し、自分に合った方法を選ぶことが解決への第一歩です。セルフケアと並行して、専門医でのカウンセリングを受けることで、自然で理想的な目元に近づけるでしょう。LIVIN CLINICでは患者さま一人ひとりのまぶたの状態を丁寧に診断し、他院修正も含めた修正術に対応しています。豊富な修正症例の経験;
この記事の監修者
院長 新行内 芳明
SHINGYOCHI Yoshiaki
Livin CLINICの院長を務める形成外科・美容外科の専門医。順天堂大学医学部卒業後、医局長や副院長として豊富な経験を積み、2025年より現職に就任。鼻や目元の整形、豊胸手術などを得意とし、国内外の患者から信頼を集めている。「患者一人ひとりの美しさを最大限に引き出す」を信念に、高い技術と丁寧な施術で質の高い治療を提供している。 Livin CLINIC院長、形成外科専門医、美容外科専門医JSAPS、医学博士、順天堂大学形成外科非常勤助教。
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