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なぜ私は“流行の施術”を簡単に勧めないのか|形成外科医が考える「飛びつかない」3つの理由

なぜ私は“流行の施術”を簡単に勧めないのか|形成外科医が考える「飛びつかない」3つの理由

登場人物
新行内博士(しんぎょうち よしあき) LIVIN CLINIC 院長 / 形成外科専門医・医学博士
インタビュアー 読者の代表として素朴な疑問をお届けします

こんにちは、LIVIN CLINICです。SNSやネットでは、毎月のように新しい美容医療が話題になります。「みんなが受けているなら、自分も受けた方がいいかも」──そう思ってしまうのは、ある意味自然なことです。しかし、流行りに飛びついた結果、数年後に後悔されるケースを、実際に何度も見てきました。今回は、新行内院長に“流行の施術を簡単に勧めない3つの理由”を伺いました。

“流行っている=良い施術”とは限らない

インタビュアー

最近SNSで話題の施術について、カウンセリングで聞かれることも多いですか?

新行内博士

とても多いですね。SNSでいろんな情報が入ってくるので、流行っている施術が気になるのは自然なことだと思います。ただ、流行っている施術を聞かれた時に、僕がすべて“おすすめです”と答えられるかというと、正直そうとも限らないんですよね。

インタビュアー

“流行っているからいい施術”というわけではない、ということでしょうか?

新行内博士

そうなんです。流行るには、SNSで見栄えがする、ダウンタイムが少なくて飛びつきやすい、など何かしらの理由はあります。メリットがゼロというわけではない。でも“流行っている=あなたに合っている”とは限らないですし、過去には流行から数年経って“あれはやらない方が良かった”と言われるようになった施術も実際に存在します。そこで今日は、僕が流行に飛びつかない方がいいと考える理由を、3つ整理してお話しします。

流行の施術を簡単に勧めない3つのポイント

理由① エビデンスがまだ確立していない

理由① エビデンスがまだ確立していない

インタビュアー

1つ目の理由は何でしょうか?

新行内博士

1つ目は“エビデンス(科学的根拠)がまだ確立していない”という点です。流行っている施術というのは、基本的に登場してまだ日が浅い新しい施術です。受けた直後に効果が出ることはあっても、数年経った時にどう変化するかは、まだ十分に検証されていない場合が多いんですね。

 “一時的には良かったけれど、すぐ戻ってしまった”“何年か経ってから別の問題が出てきた”──こうしたことは、流行の時点では予測できないことが多い。歴史を振り返ると、新しい施術に飛びついて後悔するというパターンが何度も繰り返されています。SNSで気になる施術を見つけたとしても、まず一度俯瞰して、数年経過を見守ってからでも遅くはないと思います。

理由② すべての人に合う施術は存在しない

理由② すべての人に合う施術は存在しない

インタビュアー

2つ目の理由はなんでしょう?

新行内博士

2つ目は“すべての人に合う施術は存在しない”ということです。SNSの症例を見ていると、つい“この人と同じになりたい”と思いがちですが、ご自身に本当に合っているかどうかは、症例画像だけでは判断できません。

分かりやすい例として、過去に“鼻の高さを出すための注入剤”の歴史があります。今は溶けるヒアルロン酸が主流で、これは安全性が高い治療です。ですが一昔前は、溶けないタイプのレディエッセやアクアミドといった注入剤を鼻筋に入れる時代がありました。“溶けないからヒアルロン酸より長持ち”と紹介されていたんですが、その“溶けない”性質が、後にトラブルの原因になってしまったんです。

過去に流行したが、現在は推奨されない施術の例

新行内博士

膨らんできて鼻の形が変形しても、溶かして元に戻すことができない。結果的に切開で取り出すしかない、というケースが本当に多発しました。胸の領域でも、アクアフィリングという注入剤が一時期流行りましたが、数年経つとしこりや感染症が増え、今は手術で除去するために大変な思いをされている方が大勢いらっしゃいます。とくに“異物を体内に長期間残す系”の施術は、長期経過を見極めてから判断するのが安全だと考えています。

理由③ そもそも本当に必要な治療なのか?

理由③ そもそも本当に必要な治療なのか?

インタビュアー

3つ目の理由は何でしょうか?

新行内博士

3つ目は“そもそも本当に必要な治療なのか”という根本的な問いです。SNSや広告で繰り返し情報に触れていると、それまで気にしていなかった部位まで“やった方がいいかも”と思えてきてしまうことがあります。“流行のせいで気になり始めた悩み”であれば、それは本当にご自身の悩みなのか、一度立ち止まって考えてみてほしいんです。

ご自身の意思で“良くしたい”と思っている部分なら、もちろん美容医療は強い味方になります。ただ、流行に触発されて生まれた悩みなのであれば、一度冷静になって、本当に必要かを見極めてからでも遅くありません。そのうえで、長期経過・エビデンス・自分への適応も含めて、信頼できるドクターと相談してご判断ください。

まとめ

インタビュアー

今日のポイントを整理していただけますか?

新行内博士

もちろんです。今日お伝えしたポイントは次の通りです。

 ① 流行りの施術は“エビデンス”がまだ揃っていないことが多い
 ② すべての人に合う施術は存在しない(過去のレディエッセ/アクアミド/アクアフィリングの教訓)
 ③ そもそも本当に必要な悩みなのか、流行に流されていないか冷静に見直す

美容医療は情報が多いぶん、迷いやすい領域です。“流行っているから”“安いから”ではなく、ご自身に合った方法をじっくり選んでいただくことが、満足のいく結果につながる一番の近道です。ご不安な点や、もう少し詳しく聞きたいことがあれば、LIVIN CLINIC公式LINEからお気軽にご相談ください。症例写真もご覧いただけますし、無料でカウンセリング前のご質問にお答えしています。

参考動画はこちら

なぜ私は“流行の施術”を簡単に勧めないのか

今回の対談の元となった動画はこちらです。

▶ なぜ私は“流行の施術”を簡単に勧めないのか

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Dr.SHINGYOCHI

Supervisor of this article

院長 新行内 芳明

SHINGYOCHI Yoshiaki

LIVIN CLINICの院長を務める形成外科・美容外科の専門医。順天堂大学医学部卒業後、医局長や副院長として豊富な経験を積み、2025年より現職に就任。鼻や目元の整形、豊胸手術などを得意とし、国内外の患者から信頼を集めている。「患者一人ひとりの美しさを最大限に引き出す」を信念に、高い技術と丁寧な施術で質の高い治療を提供している。 LIVIN CLINIC院長、形成外科専門医、美容外科専門医JSAPS、医学博士、順天堂大学形成外科非常勤助教。

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LIVIN CLINIC 院長 新行内芳明は様々な学術集会での講演や医師向けの教科書の執筆などを通して、美容医療業界全体の技術向上を目指す活動も行っています。また、再生医療の研究分野で医学博士も取得しています。2018年6月に改正・施行された「医療広告ガイドライン」遵守し、当サイトは医師免許を持ったLIVIN CLINICの医師監修のもと情報を掲載しています。