登場人物
新行内博士(しんぎょうち よしあき) LIVIN CLINIC 院長 / 形成外科専門医・医学博士
インタビュアー 読者の代表として素朴な疑問をお届けします
こんにちは、LIVIN CLINICです。美容整形の世界では「修正地獄」という言葉を耳にすることがあります。これは、一度受けた施術の仕上がりが気になって修正を繰り返し、なかなか満足にたどり着けなくなってしまう状態のこと。実は、修正を繰り返しやすい方にはいくつかの共通するサインがあります。今回は「修正地獄に陥りやすい人の3つのサイン」を、形成外科医の新行内院長に解説してもらいました。
「修正地獄」に陥る人の3つのサイン
サイン①:あまり調べずに施術を受けてしまう

インタビュアー
博士から見て、修正を繰り返しやすい人の1つ目の共通点を教えてください。

新行内博士
これはとても大事なのですが、施術を受けるときにあまり調べずに受けてしまう人は、かなり注意が必要だと思います。目や鼻の手術でも、ボトックスやヒアルロン酸のような比較的手軽な施術でも同じです。その施術がどういう効果で、どんなリスクがあるのか。そこをきちんと見ないまま「なんとなくやってみよう」と勢いで受けてしまうと、思いがけない仕上がりになってしまうことがあります。
インタビュアー
調べるのは、施術の内容だけで良いのでしょうか。
新行内博士
いいえ、クリニックとドクターについて調べないのも同じくらい危険です。たとえばヒアルロン酸ひとつ打つにしても、解剖学的なことや危険な打ち方をきちんと理解しているドクターなのか、症例を数多く重ねているドクターなのか。ホームページやSNSなど、いろいろなところで情報を集めて、「この人なら任せられる」という人を自分の中でしっかり選ぶことが大切です。広告で見つけたから、SNSで目立っているから、安いから——そういう理由だけで選んでしまうと、思いがけない結果につながることがあります。
インタビュアー
実際に博士のところへ修正の相談に来られる方は、よく調べずに受けてしまったケースが多いのですか。
新行内博士
結構いらっしゃいますね。「あのときは全然調べずになんとなくやってしまった」「最初からきちんと調べればよかった」とご自身でおっしゃる方も多いです。だからこそ、勢いで受けないというのは本当に大事だと思います。
サイン②:流行りに流されやすい

インタビュアー
2つ目の共通点を教えてください。
新行内博士
流行りに流されやすい人ですね。これも結構危険です。美容医療にもいろいろな流行りがあって、「この治療法がすごくバズっている」「SNSで良さそう」というものが出てきます。ただ、その流行りの施術が自分に本当に合っているかどうかは別の話ですし、その施術そのものが本当に良いものなのかも、正直なところ、その時点では分からないんです。
インタビュアー
流行っている時には、良し悪しが見えにくいということですね。
新行内博士
そうなんです。なんとなくバズっただけで、数か月後・数年後に「実はあまり良くなかったよね」となるパターンもあります。たとえば以前、肌に注入するタイプの肌育治療が一時的に流行ったことがあったのですが、しばらく経ってからしこりになる方が多く、結果的に販売中止になった、という事例もありました。ただ、こうしたことは流行っている最中には分からないんですよね。ある程度の期間を見ないと結果は判断できないので、新しく出た治療は一旦様子を見るというのは、考え方として正解だと僕は思います。
インタビュアー
流行りに飛びつく前に、一度冷静になることが大事なんですね。
新行内博士
はい。流行っているからと言ってすぐに手を出すのではなく、いったん冷静になって考える。それだけで防げることは多いと思います。
サイン③:細かいところを気にしすぎる

インタビュアー
3つ目をお願いします。
新行内博士
3つ目は少し性格的なところなのですが、かなり細かい方——細かいところを気にしすぎてしまう方は、修正になってしまうケースがあります。たとえば二重を作ったとして、客観的に見ればきれいにできているのに、ほんのわずかな左右差が気になって「左の方が幅が広いから合わせたい」「もう少しだけ形を変えたい」となる。もちろんそのお気持ちは分かるのですが、その繰り返しでどんどん修正になっていってしまうことがあります。鼻でも同じで、「もう少しだけ高くしたい」「ここをもう少し」と続けていくうちに、かえって前の方が良かった、となってしまうこともあるんです。
インタビュアー
こだわること自体は悪いことではないと思うのですが。
新行内博士
もちろん、こだわるのは良いことです。ただ、美容医療も医学である以上、ある程度の限界があるということは念頭に置いていただきたいと思います。僕らも細かいご希望に応えられるよう全力を尽くしますし、術後にお悩みがあればできる限り修正もします。ただ、「ここには限界がある」ということも知っておいていただけると、気持ちが楽になることもあると思います。
修正手術には、リスクと限界があります

インタビュアー
修正の相談を受けたときに、「これ以上はやらない方がいい」と止めることもあるのですか。
新行内博士
あります。正直に言うと、修正手術にはリスクがあるんです。修正したからといって必ず今より良い状態になるとは限りませんし、修正手術そのものが難しい。最初の手術よりも、2回目・3回目と回を重ねるほど、皮膚が硬くなっていたり、中の解剖が変わっていたりして、難易度が上がっていきます。ですから「やったら絶対に良くなります」とは言えないんです。メリットとデメリットを天秤にかけて、メリットの方が大きいと判断できたときに、修正をお引き受けするという形になります。
インタビュアー
同じ部位で、何回も修正を受けてきた方もいらっしゃるのですか。
新行内博士
鼻が多いのですが、6回・7回と重ねている方もいらっしゃいました。そういう場合は、あまりお勧めはしていません。「これ以上やるとリスクが高いですよ」とはお伝えしています。回数に制限があるわけではないのでできないことはないのですが、リスクは高くなるので、しっかり考えてくださいね、というお話をしています。
まとめ:修正地獄から抜け出すために
インタビュアー
今日のポイントを整理していただけますか。
新行内博士
もちろんです。今日お伝えしたポイントは次の通りです。
① あまり調べずに受けてしまう人ほど後悔しやすい。施術・クリニック・ドクターを、納得いくまで調べること。
② 流行りに流されやすい人は要注意。新しく出た治療は一旦様子を見るくらいの冷静さを持つこと。
③ 細かいところを気にしすぎる人ほど修正を繰り返しやすい。美容医療にも限界があると知っておくこと。

参考動画はこちら
今回の対談の元となった動画はこちらです。
▶ 【鼻整形】パターン別!鼻の穴が気になった時に“本当に必要”な治療
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Supervisor of this article
院長 新行内 芳明
SHINGYOCHI Yoshiaki
LIVIN CLINICの院長を務める形成外科・美容外科の専門医。順天堂大学医学部卒業後、医局長や副院長として豊富な経験を積み、2025年より現職に就任。鼻や目元の整形、豊胸手術などを得意とし、国内外の患者から信頼を集めている。「患者一人ひとりの美しさを最大限に引き出す」を信念に、高い技術と丁寧な施術で質の高い治療を提供している。 LIVIN CLINIC院長、形成外科専門医、美容外科専門医JSAPS、医学博士、順天堂大学形成外科非常勤助教。
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